葬式のこんな運用プラン
会場費は小ホールなら約四万円、火葬費は約2万円だという。
「危なくなったら、予約できませんか?」とうかがうと、「そんなわけにはいかない!」と叱られた。
自分でも何を言っているのだろうと電話を切った後、思わず吹き出してしまった。
とにかく遺体となった時点で、タクシーではワンメーターの距離でも、移動だけで5万円の費用がかかるそうだ。
その上、仏式なら祭壇は何段飾りでいくらとか、戒名はいくらとか、最低でも3百万円はかかると聞く。
第一、仏式はお経の意味がわからないし、「それではお別れです」などと言われると、そのムードだけで泣き出し「Aさん!」と棺にしがみつく人もいるだろう。
私のことだから、「それなら、生きているうちにもっと大切にしろよ」と起き上がり、お棺のブタにおでこをぶつけるに違いない…。
いずれにしても、家計の一切を取り仕切ってきた私がいなくなれば、残された者は何がどうなっているのかまったくわからず、うろたえるだろう。
私は急きょ、海外から夫を呼び寄せ息子も連れて、閉店間際の銀行に駆け込み、自分の葬儀を仏式ですると仮定して、近所で評判のよい葬儀屋さんに行って、直接うかがってみた。
すると先入観で勝手に思い込んでいたり、まちがった知識。
だいたいの手はずは整った。
親も親なら子も子で、息子も私に引き回されているうちに、すっかりそのムードに浸り、「お母さん、この写真どう?」と遺影用の写真を選んできた。
夫はこの場に及んでも優柔不断で、「適当にやるから、だいじょうぶだよ」と言う。
(適当では困るのだ、適当では!)あとはお墓を選ぶだけだが、お墓についてはあとで詳しく触れていきたい。
葬儀にいくらかかる?貸金庫の中身を説明し、夫と息子の印鑑を別に作り登録し、どちらでも開けられるようにした。
で判断していたことの多さに気づく。
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